2025年5月23日 | 検証用スマホをレンタルするメリットとは? レンタルサービスの選び方も解説 |
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ソフトウェアやアプリの動作確認をする際に、都度検証用のスマートフォン(検証用スマホ)を購入すると、端末代がかさんだり在庫管理の手間がかかったりと負担が大きいです。一時的に検証用スマホを用意する場合は、必要な日数だけ借りられるレンタルサービスの利用を検討しましょう。
そこで本記事では、検証用スマホをレンタルするメリットや利用時に確認しておきたいポイント、サービスの選び方を解説します。
目次
検証用スマホをレンタルするメリットとは?
アプリやWebサービスの開発では、実際にスマートフォンで動作を確認する必要があります。新規で購入するのもよいですが、一時的に利用する場合はレンタルするのがおすすめです。検証用スマホをレンタルする主なメリットは、以下の通りです。
- 端末購入費がかからない
- 古い機種もレンタルできる
- 端末管理の手間が少なくなる
端末購入費がかからない
検証用スマホをレンタルすると、端末購入費がかかりません。
ソフトウェアやアプリの検証をする際は、複数の機種をそろえる必要があります。全ての機種を購入する場合、端末購入費がかさんでしまい、経済的な負担になってしまうでしょう。
レンタルなら複数の端末を日額や月額で借りることができ、使いたい期間に合わせて利用できます。
古い機種もレンタルできる
古い機種を借りられるのも、レンタルサービスのメリットです。
アプリやWebサービスの検証では、最新機種だけではなく、数年前に発売されたモデルで動作確認をするケースがあります。しかし、古いモデルは中古市場でも在庫が少なく、入手までに時間がかかる可能性があります。ようやく手に入れたとしても、正常に作動しないケースもあるでしょう。
レンタルであれば、古い機種も幅広く取り扱っていることが多いため、効率的に検証作業を行えます。
端末管理の手間が少なくなる
端末管理の手間が少ない点も、レンタルサービスのメリットの一つです。
検証スマホを購入する場合、端末購入費が10万円以上であれば減価償却の対象となり、償却費の計上などの会計処理を別途行わなければなりません(※)。一度にまとめて購入しない場合、端末ごとで経費処理を行う必要があるため、担当者の業務負担が増える可能性があります。
また、検証スマホを購入した後に端末が故障してしまった場合は、修理や買い替えの手続きを自社で行う必要があります。レンタルなら故障時に業者が代替機を手配してくれるため、万が一トラブルが発生してもスムーズに検証を進めることが可能です。
※参考:国税庁.「No.2100 減価償却のあらまし」.
https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/shotoku/2100.htm ,(参照2025-03-30).
検証用スマホをレンタルする際に確認するポイント

検証用スマホと一口に言っても、さまざまな端末があります。レンタルしてから後悔しないためにも、事前に以下の4つのポイントを押さえておきましょう。
- OS・バージョン
- 機種・メーカー
- 画面サイズ
- 搭載されている機能
OS・バージョン
レンタルする機種のOS・バージョンを確認しましょう。
アプリやシステムの動作は、OSの違いによって検証結果が変わる場合があります。特定の不具合や動作の違いを確認するには、マイナーバージョンも含めた幅広いOSで検証することが大切です。
特にAndroidはメーカーや端末によって仕様が異なるため、最新バージョンの他にも旧バージョンでも検証をしましょう。
機種・メーカー
レンタルする際は、どのメーカーの機種を借りるかどうかも確認しておきましょう。
Androidの場合、SamsungやGoogleといったメーカー各社が機種に独自の仕様を盛り込んでおり、OSが同じでも挙動に違いが出るケースがあります。
iPhoneの場合、製造元がApple一社のためメーカーによる違いはありません。しかし、モデルによって画面の見え方や操作性は異なります。そのためiPhoneであっても、どのモデルで検証するのか事前に決めておきましょう。
なお、検証対象のソフトウェアやアプリのターゲット層によってもレンタルすべき機種は変わります。ターゲット層が多く利用している機種を調査した上で、検証用スマホを選びましょう。
画面サイズ
検証用スマホを選ぶ際は、画面サイズの違いにも注目しましょう。文字やレイアウトの見え方は、画面の大きさによっても変わります。一部の端末では、コンテンツが一部欠けたり、文字がつぶれたりする場合もあります。
こうした問題はユーザー体験を損ねる原因にもなるため、検証ではできるだけ異なる画面サイズの端末を用意し、正常に表示されるか確認しましょう。
搭載されている機能
レンタル時には、検証用スマホに搭載されている機能も確認しておくことが大切です。
スマートフォンには、カメラやGPS、Bluetoothなど多様な機能が備わっています。検証するソフトウェアやアプリが特定の機能を使って動作するものである場合、その機能が標準搭載されていない端末では十分な検証結果が得られません。
例えば、カメラで文書を撮影してテキスト化するアプリでは、高画素なカメラを搭載している端末で検証することが望ましいです。
検証用スマホのレンタルサービスの選び方

検証用スマホを調達するなら、法人向けのスマホレンタルサービスの利用がおすすめです。レンタル会社を選ぶ際は、以下のポイントを意識しましょう。
- レンタル日数を柔軟に選べるか
- 割引制度があるか
- 検証ルームが用意されているか
レンタル日数を柔軟に選べるか
検証用スマホを借りる際は、レンタル日数を柔軟に選べるサービスを利用しましょう。
検証は短期間で終わる場合もあれば、1カ月ほど実施する場合もあります。あらかじめ決められた日数しか選べない場合、無駄なコストがかかってしまう場合もあるでしょう。
多くのレンタルサービスでは、1日単位や1カ月単位など、利用期間に応じたプランが設定されています。使いたい期間に合った料金プランを選びましょう。
割引制度があるか
レンタル会社によっては割引制度があり、複数台まとめて借りることで料金が安くなるケースがあります。例えば、10台以上の同時利用で割引が適用される、1カ月以上の長期レンタルで単価が下がるなどです。
検証台数が多い場合や検証期間が長引きそうな場合には、割引を活用することでコストを削減できるでしょう。
検証ルームが用意されているか
検証ルームを提供しているかどうかも、レンタルサービスを選ぶ際のポイントです。
レンタルサービスの中には、検証専用のスペースを用意しているケースがあります。通信環境が整った場所で複数台の端末を使用できるため、社内に十分なスペースや回線がない場合でもスムーズに検証作業を進められます。
利用条件や提供の有無はレンタルサービスによって異なるため、事前に確認しておきましょう。
検証用スマホをレンタルして検証効率を高めよう
検証スマホをレンタルすれば、必要な機種を必要な期間だけ調達できます。購入するよりコストや管理の手間を抑えられるため、効率的に進められるという点が特長です。
レンタルサービスを選ぶ際は、借りられる日数や割引制度、検証ルームの有無などを比較して自社に合ったものを選びましょう。
ジャパンエモーションでは、検証に適したスマートフォンのレンタルを法人向けに提供しています。最新機種から古い機種まで幅広く取りそろえており、検証内容に応じて自由に端末の選択が可能です。経験豊富な専任担当が付き、適切な端末やプランのご提案をしますので、まずはお気軽にご相談ください。