2025年5月23日 | 工事現場におすすめのタブレットは? 活用シーンと導入時のポイントを解説 |
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「紙の図面や資料は確認しにくい」「本部と現場間の情報共有が十分にできていない」とお悩みの工事現場関係者の方も多いのではないでしょうか。作業の進捗確認や情報共有をスムーズにしたい場合、タブレットの導入を検討しましょう。
本記事では、工事現場で使用するのにおすすめのタブレットや活用シーン、導入時に押さえておくべきポイントを解説します。
目次
工事現場でタブレットの導入が進んでいる背景
建設業界では、深刻化する人手不足や将来的な担い手不足が大きな課題となっています(※)。これらの課題を解消するためには、「働き方改革」の推進や業界全体のIT化・DX(デジタルトランスフォーメーション)への対応が急務です。
こうした背景から、従来アナログな作業が中心だった工事現場においても、業務の効率化や省力化を図るため、タブレットをはじめとするスマートデバイス導入に向けた取り組みが進められています。アプリケーション(アプリ)をインストールすれば機能を追加でき、現場の多様なニーズに対応可能なため、人手不足を補って生産性を高めるツールとして注目されています。
※参考:国土交通省.「建設産業の現状と課題」p2.https://www.mlit.go.jp/common/001187379.pdf ,(参照2025-04-21).
工事現場の生産性を向上するおすすめタブレット

タブレットを導入する際、種類が豊富で何を選ぶべきか分からない方も多いのではないでしょうか。ここでは、現場の生産性を向上するおすすめタブレットを2つご紹介します。
iPad
iPadは操作しやすく、タブレットに不慣れな方でも扱いやすい端末です。Apple Pencilを活用すれば、タブレットに保存した図面や資料に手書きで印やメモを加えられるため、現場での情報伝達がスムーズになります。
また、軽量で持ち運びやすく、移動の多い作業環境に適しているのも特長です。カメラ性能も高く、写真や動画を使った情報共有の質も高まるでしょう。
さらに、iPadには、画面を2分割し、それぞれで別のアプリを利用できるスプリットビュー機能が搭載されています。スプリットビュー機能を使えば、ビデオ通話をしながら資料をチェックすることもでき、スムーズなやりとりが可能です。
AQUOS(SH-T01・SH-T01L)
AQUOSのSH-T01・SH-T01Lは、耐久性と視認性を兼ね備えたタブレットです。10.1インチの大画面を搭載しており、図面や資料の細かい文字も読みやすく、確認作業を効率良く行えます。
防水・防塵性能にも優れており、約3mの距離から毎分12.5Lの水を3分間かけても正常に動作することが確認されています(※)。また、砂ぼこりが舞いやすい屋外でも問題なく使用可能です。
さらに落下時の衝撃にも強く、画面割れや故障のリスクを抑えられます。過酷な環境でも使用できるタブレットを求める場合に適しています。
※参考:AQUOS:シャープ.「法人専用タブレット SH-T01/SH-T01Lの特長」.https://jp.sharp/products/sht01/ ,(参照 2025-04-21).
工事現場でタブレットを使うメリット
工事現場でタブレットを使用する場合、以下のようなメリットがあります。
- 手軽に図面や資料を確認できる
- 工事写真を撮影して資料や報告書に反映できる
- オンラインコミュニケーションができるようになる
- スケジュールを一元管理できる
手軽に図面や資料を確認できる
タブレットの活用シーンは多岐にわたりますが、中でも代表的なのが図面や資料の確認です。
工事現場では、構造図や配線図といった多くの図面や資料を扱います。本部から工程確認を依頼された際、該当資料が手元になければ事務所に戻って確認しなければなりません。
タブレットなら電子化した図面や資料をすぐにチェックできるため、確認から情報共有までのスピードが向上します。確認の手間と時間が削減できれば、業務負担の軽減につながるでしょう。
工事写真を撮影して資料や報告書に反映できる
タブレットで工事写真を撮影し、スピーディに資料や報告書に反映させることもできます。
例えば、紙で報告書を作成する際、撮影した写真を印刷して手作業で貼り付けなければなりません。パソコンで報告書を作成する場合でも、データを取り込む手間が発生します。
タブレットであれば写真をその場で確認し、端末内で資料や報告書にすぐ反映できます。作業の記録や進捗確認がスムーズに行えるようになり、質の高い管理体制の整備が可能です。
オンラインコミュニケーションができるようになる
タブレットは、オンラインコミュニケーションにも活用できます。
工事現場では、作業員や現場監督、協力会社などの関係者が多く集まります。作業効率を高めるにはお互いのコミュニケーションが大切になりますが、人数が多い現場で連携体制を構築するのは容易ではありません。
しかし、タブレットを活用すれば、インターネットを活用したオンライン会議が可能となり、離れた場所にいる担当者ともリアルタイムで情報を共有できます。そのため、現場全体の連携力を引き上げる手段としても有効です。
スケジュールを一元管理できる
タブレットがあれば、現場全体や従業員個別のスケジュールを一括で管理できます。例えば、iPadはiPhoneと連携できるため、スケジュールの共有や更新が簡単に行えます。
また、タスク管理アプリで勤務表や工程表をシェアすれば、誰がどこで何の作業をしているか即座に把握することが可能です。スケジュール管理の手間が減り、チームの作業効率の向上が期待できます。
工事現場でタブレットを導入する際に押さえておくべきポイント

工事現場でタブレットを導入する際には、押さえておくべきポイントがあります。詳細は以下の通りです。
- 機能性や耐久性に優れたタブレットを導入する
- タブレットケースやストラップを活用する
- 情報漏えいリスクに注意する
機能性や耐久性に優れたタブレットを導入する
機能性や耐久性に優れたタブレットを導入しましょう。防水性や防塵性が低い機種では、雨や砂によって故障するリスクがあるためです。工事現場の厳しい環境でも耐えられる設計のものを選びましょう。
操作のしやすさもタブレット選定時の重要なポイントです。操作性が良ければ、タブレットに不慣れな従業員でも問題なく使用できるでしょう。また、軍手を着用した状態で画面が反応するかどうかも、チェックすべきポイントです。
写真撮影を頻繁に行う現場では、128GB以上のストレージ容量があるタブレットがおすすめです。クラウドでデータを管理する場合でも、少なくとも36GB程度の容量を確保するとよいでしょう。
タブレットケースやストラップを活用する
タブレットケースやストラップも活用するのがおすすめです。
工事現場では風で砂や塵が舞いやすく、端末が過酷な環境にさらされます。いくら防水性能が高い端末でも、コネクタ部分から水分が入り込めば内部の基盤が故障する恐れがあります。こうしたリスクを避けるためにも、タブレットは専用ケースに入れて持ち歩くようにしましょう。
さらに、肩掛けストラップを装着しておくと、落下による画面割れや内部損傷のリスクを軽減できます。紛失防止や確認作業の効率化にもつながるため、タブレットと併せてストラップも導入しましょう。
情報漏えいリスクに注意する
情報漏えいのリスク対策も欠かせないポイントです。
現場で撮影した写真や資料を本部に送信する際、インターネットを通じてデータのやり取りが行われます。やり取りの途中で悪意のある第三者がサイバー攻撃を仕掛けた場合、重要な機密情報や個人情報が盗まれて不正利用されるリスクがゼロではありません。
複雑なパスワードを設定し、セキュリティソフトを導入するなどの対策を講じましょう。
工事現場にタブレットを導入して生産性を高めよう
工事現場での資料確認や情報共有、オンラインコミュニケーションなどにタブレットを活用すれば、作業の効率化や連携の強化につながります。タブレットを導入する際は、セキュリティ対策や落下防止策を講じながら、機能性や耐久性に優れたものを選びましょう。
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