| 2026年4月10日 | 公立小学校でタブレット学習の導入が進む背景とは?導入のメリット・デメリットを解説 |
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GIGAスクール構想の制定により、タブレット学習を導入する小学校が増えています。しかし、タブレット学習の具体的なメリットやデメリットが分からず、導入をためらう学校関係者の方も多いのではないでしょうか。
本記事では、小学校でタブレット学習を取り入れるメリットやスムーズな導入のためのポイントを解説します。
目次
全国の公立小学校の9割がタブレット学習をはじめている

タブレット学習は、全国の学校で導入が進んでいます。2021年7月に文部科学省が発表した「端末利活用状況等の実態調査」によると、全国の公立小学校のうち、タブレットなどの学習用端末を全学年で利用している割合は約85%です(※1)。公立中学校への調査でも、全学年でタブレットを活用している学校は、全体の約91%にのぼります(※1)。
2023年の調査では、生徒一人当たりの学習用コンピュータの台数が平均1.1台となっており、毎年増加傾向にあります(※2)。
タブレット学習の導入が進んでいるのは、文部科学省が掲げている「GIGA スクール 構想」で、生徒一人に付き1台の端末を配備すると明記されているためです(※3)。パソコンやタブレットを一人1台所有することで、生徒の能力を確実に育成する教育ICTの実現を目指しています。
※1 参考:文部科学省.「端末利活用状況等の実態調査(令和3年7月末時点)(確定値)」.”①端末の利活用の開始状況” ,(参照2025-06-05).
※2 参考:文部科学省.「令和5年度学校における教育の情報化の実態等に関する調査結果(概要)(令和6年3月1日現在)(確定値)」.”1.学校における主なICT環境の整備状況等の推移”①児童生徒1人あたりの学習者用コンピュータ台数”,(参照2025-06-05).
※3 参考:文部科学省.「GIGAスクール構想の実現へ」.”GIGAスクール構想”,(参照2025-06-05).
小学校でタブレット学習を取り入れるメリット

小学校でタブレットを導入することで、以下のようなメリットが期待できます。
- 動画や音声を活用した学習ができる
- 情報活用能力の向上が期待できる
- 生徒一人ひとりの理解度に応じた学習指導ができる
- 授業にかかる手間・コストを削減できる
動画や音声を活用した学習ができる
タブレットなら、教科書だけでは伝えきれない内容を動画や音声で分かりやすく学べます。例えば、社会科で歴史的な背景を学ぶ際は、タブレットで動画教材にアクセスして視聴することで理解を深められるでしょう。
また、文字だけでは学習のモチベーションが低下する可能性もありますが、動画や音声で学ぶことで、生徒の関心を引き出しながら学習を進められます。
情報活用能力の向上が期待できる
生徒の情報活用能力の向上が期待できる点も、タブレットを授業に取り入れるメリットです。
タブレット学習は、インターネットを使って情報を集めたり、調べた内容をまとめて活用したりする力が養われます。また、インターネットを利用する過程では、ITリテラシーや情報の扱い方を身に付けられるため、現代社会で必要な情報活用能力の土台を築けます。
主体的に物事を調べ、生徒自らの判断で情報を活用する中で、情報の取り扱い方や活かし方を自然に身に付けられるでしょう。
生徒一人ひとりの理解度に応じた学習指導ができる
タブレットを活用すると、生徒の理解度や学習の進捗具合をリアルタイムで把握しやすくなります。例えば、生徒の端末に記録されている成績や課題の進捗状況を見れば、苦手な科目やよく間違えている問題をすぐに確認できます。
理解度に応じた学習ができれば、生徒は苦手を克服しながら着実に学習を進めやすくなるでしょう。
授業にかかる手間・コストを削減できる
授業にかかる手間やコストを削減できる点も、メリットの一つです。紙の教材は、プリントの作成や印刷に時間がかかりますが、タブレットならPDFで教材を配布できるため、準備が簡単になります。さらに、PDFを配布すれば、印刷代やインク代を抑えられる点も大きなメリットです。
また、教員同士の情報共有にタブレットを活用すれば、教材や指導案をすぐに共有できるため、効率的な打ち合わせができるようになるでしょう。
小学校でタブレット学習を取り入れるデメリット

タブレットを使って学習すると、生徒の可能性を広げられたり、授業準備の手間を減らせたりするメリットがあります。
ただし、以下のようなデメリットも考慮する必要があります。
- タブレットの私的利用が問題になる可能性がある
- 読み書き力が低下する
- 家庭環境による格差が出やすい
タブレットの私的利用が問題になる可能性がある
タブレットは効率的に学習を進めるために有効ですが、それと同時に私的利用が問題になる場合があります。例えば、授業時間外にゲームをしたり、インターネットで学習に関係のない動画を視聴したりするなど、学習目的以外の使い方をされる場合があります。
私的利用が続くと、学校生活でのメリハリが失われてしまう可能性があるため、使用には一定のルールを設けるようにしましょう。
読み書き力が低下する
タブレットを活用した授業では、画面上の操作が中心です。そのため、手書きの機会が減り、読み書き力の低下につながる可能性があります。
全てデジタルにするのではなく、紙のノートを使う時間を取ったり、デジタル教材と紙教材をバランスよく組み合わせたりすると良いでしょう。
家庭環境による格差が出やすい
家庭環境によって学習の成果に差が出やすい課題もあります。
例えば、自宅にWi-Fi環境がない場合は、インターネットに接続できず、教材にアクセスできない可能性があります。また、保護者のサポートが得にくい家庭では、タブレットの操作に手間取ってしまい課題の提出が滞りがちになるかもしれません。
このような家庭環境の差は、学習の意欲や成績に直結するため、学校全体でタブレットを用いた自宅学習を支援する必要があります。
小学校でタブレットを効果的に導入するポイント
小学校でタブレットを導入する際は、以下のポイントに沿って準備を進めましょう。
- タブレットの利用ルールを設ける
- タブレット学習の概要を保護者に伝える
- セキュリティ対策を徹底した上で端末を利用する
タブレットの利用ルールを設ける
タブレットを活用する際は、利用ルールを設けましょう。ルールを決めない場合、生徒が本来の目的とは外れた使い方をする可能性があります。 紛失や盗難のリスクも高まるため、以下のように明確なルールを策定しましょう。
- 学校以外で端末を使用しない
- 学校から端末を持ち出さない
- 関係のないアプリをダウンロードしない
- 保管場所を設けて学校側で端末を管理する
- トラブル時は担任にすぐに報告する
このように、管理や使用に関するルールを設けることで、トラブルを防ぎやすくなります。
タブレット学習の概要を保護者に伝える
保護者の不安を解消するためにも、タブレット学習の概要を資料にまとめるなどして、タブレット学習をどう進めるのか、どのような端末を利用するのかなど、導入前に保護者に分かりやすく説明しておきましょう。具体的には、授業での活用方法や学習効果、端末の準備方法などを明確に伝えることで、理解度が高まり、保護者の協力を得やすくなります。
セキュリティ対策を徹底した上で端末を利用する
端末に保存されている個人情報やID、パスワードなどが漏えいしないよう、セキュリティ対策を徹底しましょう。情報漏えいのリスクを減らすには、セキュリティソフトを導入するだけでなく、アプリ利用に制限を設けることが大切です。
また、生徒が適切に端末を活用しているか把握するために、アクセス履歴や使用状況を一括管理できるシステムを導入するのも良いでしょう。
小学校でタブレットを導入するならレンタルも視野に入れよう
タブレット学習は、授業の効率化や生徒の理解度に合わせた学びを実現する可能性を秘めている学習形態です。
しかし、その一方で、私的利用や読み書き力の低下などのリスクが伴います。タブレット学習の効果を引き出すためにも、学校側で適切な対策を取りましょう。
小学校や中学校、高校でタブレットを導入する際は、ジャパンエモーションのタブレットレンタルサービスの活用をご検討ください。
iPadやAQUOS、Xperiaなど多種多様な機種を取り扱っています。導入スケジュールが決まっていなくても、見積もりが可能です。ぜひお気軽にご利用ください。
