2024年4月10日 | VRを法人が導入するメリット!実際の導入事例や顧客活用例も紹介 |
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【導入】
近年、VR技術は目覚ましい進化を遂げています。エンターテイメント業界のみならず、さまざまな分野で活用される機会が増えました。法人においてもVRツールは研修や顧客体験、PRなどの場面で革新的なソリューションをもたらしており導入が加速しています。
この記事では、VRツールの法人活用におけるメリットと具体的な導入事例を詳しく紹介します。VRツールがもたらす新たな可能性を理解し、更なる飛躍に繋げましょう。
目次
【1. 【はじめに】VRツールの概要を解説】
VRツールは仮想現実(Virtual Reality)を体験できるソフトウェアやハードウェアの総称です。
VRゴーグルやHMD(ヘッドマウントディスプレイ)を装着すると、目の前に広がる360度のパノラマ映像が現れます。まるで現実世界にいるかのように、ソフトウェアコンテンツを体験できるのが特徴です。
ゲームやアバターを使った没入型チャットが有名ですが、実はビジネスや医療教育などでも使用されています。研修のシミュレーション体験や会議、顧客の没入体験型コンテンツなどに活用が可能です。
【2. VRツールの法人活用におけるメリット】
VRツールの法人活用におけるメリットは、以下の4つです。
- 研修コストを削減できる
- ペーパー研修よりも効率や効果に優れたトレーニングを行える
- 研修や教育を遠隔操作で実施できる
- 難易度が高い実技研修をシミュレーションできる
各メリットをこれから詳しく解説します。
【2-1】研修コストを削減できる
実務形式の研修には、そのたびに時間と費用を投じなければなりません。とくに調理や製造などの現場では、実際の商品を研修用として利用しなければならないためハイコストです。
VRツールを使えば、材料代や会場の借り入れ代などを大幅に削減できます。シミュレーターと録画ビデオなどを用意すれば自主学習ができるため、教育を担当する社員に費用を払う必要もありません。
限られた予算でより多くの人数に研修を行えるVRで、研修コストを効率よく削減しましょう。
【2-2】ペーパー研修よりも効率や効果に優れたトレーニングを行える
VR空間における没入感の高い体験は、従来のペーパー研修や座学形式では得られない高い学習効率と効果をもたらします。実際に体を動かし五感すべてを刺激すれば、知識やスキルの習得を促進可能です。
技術の定着が早まり社員の質を高められれば、企業の業績アップに繋がるでしょう。事前に実務形式の研修をすれば、社員が慣れない業務にいきなり挑むリスクもなくなります。
実務形式の研修で社員のストレスを減らしてから現場に入ってもらい、定着率を高めてはいかがでしょうか。
【2-3】研修や教育を遠隔操作で実施できる
近年では地方から都市部の企業に入社したり、リモートワークで仕事を行ったりする現場も増えました。新卒社員が入社を待っている間に遠隔でも実務研修ができるVRの注目も高まっています。
VRツールは機材とインターネット環境さえあれば、いつでもどこでも研修ができる優れものです。時間や場所の制約を取り払い社員の参加機会を増やせば、研修プログラムの柔軟性を高められるでしょう。
【2-4】難易度が高い実技研修をシミュレーションできる
医療や建設などは、リスクをともなうため研修が難しい分野です。実際に手術をしたり高所作業を行ったりするのは初心者にとって危険なため、VRを使った研修をぜひ活用してください。
介護職などの実際に人と接するため、失敗が許されない分野の研修にもVRゴーグルを使った研修は役立ちます。VR上ではシミュレーションでの失敗が起こりません。実際に現場入りすることなく、リスクを回避しながら実践的なスキルを習得できるでしょう。
【3. VRツールの法人活用におけるデメリット】
VRツールは、法人活用におけるデメリットもあります。VRゴーグルの活用で懸念されている悪影響は、以下の3つです。
- 画面酔いや視力低下など健康への懸念が心配される
- 機械導入など初期コストが高くなる
- 自社用VRソフトの開発が必要になる
各デメリットをこれから詳しく解説します。
【3-1】画面酔いや視力低下など健康への懸念が心配される
体質によってはVR酔いなどの悪影響が出る可能性も否定できません。VRゴーグルでの体験中に画面酔いや頭痛、めまいなどの症状が現れる方もいます。
長時間のVR体験は視力低下にも繋がる可能性があり、健康への影響もゼロではありません。すべての社員や顧客にVRゴーグルが効果的ではないことを懸念しておき、顧客向けのVRを活用した体験型アメニティには注意書きをしましょう。
【3-2】機械導入など初期コストが高くなる
VRヘッドセットや高性能PCなど、VRツールの導入には初期コストがかかります。検証人数が多い場合には、その人数分のセットを用意しなければならないため、コストは莫大になりやすいです。
修理やメンテナンスなど、導入後の運用コストも考慮する必要があるでしょう。ソフトウェアのアップデートなども不可欠なため、継続的な運用・管理の計画を立ててからVR機材を導入してください。
【3-3】自社用VRソフトの開発が必要になる
検証用のVRツールがあっても、 VRソフトがなければ研修は行えません。単発プロモーション用のVRなら比較的予算は少なく済みます。しかし、本格的なシミュレーションツールに利用するものを作成し、運用するのは大変です。
さらに開発には下記のような、高額費用がかかります。
簡易的な画像処理VRアプリ | 30~60万円 |
映像をVR化して作るアプリ | 100~200万円 |
VRでプレイできる没入型体験アプリ | 1,000万円以上 |
1つのアプリを開発するだけでも莫大なお金がかかるため、中小企業は開発に着手しにくいのは非常に大きなデメリットです。
【4. 法人のVR使用でメリットが出やすい導入事例】
法人のVR使用でメリットが出やすい企業導入事例は、以下の3つです。
- 建設現場作業員の実技研修
- 仮想オフィスの作成
- そのほかの導入事例
各事例の内容やメリットを、これから詳しく解説します。
【4-1】建設現場作業員の実技研修
危険地帯に新入社員を送り出さず済むため、多くの建築企業が事前研修にVRを使用するようになりました。
VR空間で建設現場を再現すれば、クレーン操作や高所作業などの危険をともなう実技研修を安全かつ効率的に実施可能です。実際の建設現場を再現したシミュレーション研修を実施し、安全かつ効率的に作業員のスキルを高められます。
【4-2】仮想オフィスの作成
インターネット上の仮想空間にVRのオフィスを作る企業も出ています。アバターを作れば移動・会話・会議などをリアルに実施でき、ホワイトボードや資料を共有しながらミーティングなども実施可能です。
参加者はそれぞれ離れた場所からVR空間にログインし、場所の制約を行わずバーチャルオフィスに出社します。事務所を構える必要もなくなるため、企業側のコストカットとしても有用な手段として近年注目されています。
【4-3】そのほかの導入事例
VRを活用した、そのほかの導入事例には以下のようなものがあります。
- VR使用による調理シミュレーション研修
- 鉄道の操縦VR研修
- コントローラーを用いた工場作業の研修
- スーパーにおける顧客対応の実践研修
- 医療・介護職のシミュレーション研修
現場研修が難しい、人命に関わる介護や医療の現場、鉄道の操縦研修などでVRシミュレーターは使われやすいです。顧客クレーム対応などで社員のメンタルに負担がかかりやすい、スーパーなどへのVR研修導入も効果があります。
コストがかかりやすい調理系や工場などの現場でも、VRを使った研修が行われています。仮想空間で商品作成に失敗してもロスが出ないため、失敗を繰り返しながら作業工程をじっくり学べるでしょう。
【5. 法人のVR使用でメリットが出やすいPR導入事例】
VRツールを活用したサービス体験イベントは、顧客に製品やサービスをより深く理解してもらう効果的な方法です。従来のパンフレットや説明会では表現しきれない臨場感がある、体験型のコンテンツを提供できます。
活用シチュエーションは、以下の3つです。
- スポーツ用品の試用シミュレーター
- 食品工場のバーチャル見学シミュレーター
- 不動産のVR内見シミュレーター
チラシや見学などではわからない製品や企業の魅力をVRゴーグルでアピールし、顧客満足度を向上させましょう。
【5-1】スポーツ用品の試用シミュレーター
スポーツ用品を店舗などで実際に試すコーナーを作るのには、コストも維持費もかかります。
近年では技術の発展で実際にスポーツ用品を着用して使用しているような体験を、VRでは提供可能になりました。店舗に足を運ばなくても、さまざまなスポーツ用品を試着したり、使用感を確認したりできます。
顧客満足度向上や購買意欲の向上を狙いたいなら、積極的に活用したい機材といえるでしょう。
【5-2】食品工場のバーチャル見学シミュレーター
実際の食品工場に入って見学をするためには、食中毒や異物混入などのリスクを考慮しなくてはなりません。
バーチャル見学シミュレーターをVRで作成すれば、これらのリスクを軽減できます。顧客の見学だけでなく、新入社員の施設見学にも使用可能です。
3D空間型の没入体験で、食品企業のイメージアップにつなげましょう。
【5-3】不動産のVR内見シミュレーター
近年では新型コロナウイルス感染症の蔓延により、実際に展示物件を見に来るリスクも高まっています。
地方から移住する方にとって、不動産物件を事前に見に来るのは難しいものです。そのため、不動産の物件にVRのシミュレーターを導入する企業が増えています。
支店などにVR機材を導入し、簡易的な物件のプログラムを読ませておく仕組みです。物件を見に来た顧客が自由にVR空間を見て建物の内部などを知り、契約するかを決めるのに役立ちます。
【6. VRとメタバース・ARの違いは?】
VRとメタバース・ARの違いは、以下表の通りです。
VR | 仮想現実を意味する言葉で、ゲームやシュミュレーションなどに幅広く使われている |
メタバース | 仮想空間にあるコミュニティを意味する言葉 アバターを使って仮想空間で活動でき、ゲームや買い物ができる |
AR | 現実世界にCGなどの仮想情報を視覚で追加する手法 現実と仮想空間を同時に出現させ、スマートフォンなどの端末で確認できる |
3つの技術はそれぞれできることや特徴が異なりますが、いずれも近年注目を浴びています。違いを把握し、自社に合ったサービスを選択して役立ててはいかがでしょうか。
【7. ジャパンエモーションでは法人用VR機材もレンタル可能!】
ジャパンエモーションでは、VR法人機材レンタルも受け付けています。人気が高い最新のVRゴーグルを、短期レンタル可能です。
詳細を解説するため、イベント用のVRゴーグルやお試しVR端末をお探しの方はぜひご覧ください。
【7-1】最新製品もレンタル可能!機種を紹介
ジャパンエモーションでは、以下のVR機材レンタルを取り扱っています。
Apple Vision Pro | 3/4よりレンタル開始した最新のAppleVRゴーグル iPhone15 Proシリーズと併用して3D再生できる空間ビデオの撮影を実現 ※価格については見積もりが必要なためお問い合わせください |
Meta Quest3 | Metaの最新VRゴーグル コントローラーもついており、没入感が高いVRサービスを提供できる 基本料:3,200円(税別) 日額:800円(税別) |
Meta Quest2 / Meta Quest | 旧型のVRゴーグルで、お試しや大口発注にぴったり 基本料2,300円(税別) 日額500円(税別) |
Meta Quest Pro | Pro仕様のVRゴーグルでスタイラスペン対応 遮光ブロッカーもあり目の保護もできる 基本料10,000円(税別) 日額1,800円(税別) ※20~31日の間は45,000円(税別)、32日目以降は日額1,500円(税別)の割引あり |
定番のMeta Questはもちろん、iPhone15との連携で3Dビデオを撮影できるApple Vision Proもラインナップしています。大量発注ができる商品もあるため、大型イベントの開催や大人数の社員研修などにも活用しやすいのが魅力です。
【7-2】法人レンタル実施までの手順を解説
ジャパンエモーションで、法人VRゴーグルレンタルをする手順は以下の通りです。
- 法人向け窓口にメールフォームか電話で問い合わせをする
- 来店するかZOOMなどのミーティングツールで初回打ち合わせをする
- 法人向けの必要書類を提出して簡易審査をする
- 端末が発送されレンタルおよび初回引き落としが行われる
- 端末をイベント会場などで使用する
- 所定日数が経過したら端末を返送してレンタル完了
初回レンタルでも発送は最短翌日であり、スピーディーにVRゴーグルを借りられます。急なイベント前のレンタルでも法人専任担当者が対応するため、迷わずVR機材をレンタルできるでしょう。
ぜひ以下のリンクから、ジャパンエモーションの法人VRゴーグルレンタルをご検討ください。
【8. VR機材のメリットを理解し自社に取り入れてみよう】
VR機材を活用すれば、没入型のイベントを顧客に提供したり実務が難しい社員研修に役立てたりできます。機材は高額でソフトの開発費もかかるため、まずはレンタルで性能を試してはいかがでしょうか。この機会にぜひ、ジャパンエモーションのVRゴーグルレンタルをお試しください。