2025年1月24日 | スマホ周波数帯(バンド)とは?キャリア別の周波数帯一覧とプラチナバンドについても解説 |
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「スマホ周波数帯(バンド)とは?」
「プラチナバンドって一体なに?」
上記のような悩みを抱えている人は少なくないでしょう。
スマホの周波数帯は、スマホの通信性能やエリアカバー率に影響を与えるものです。
通信速度や安定性に直結するため、契約先を選ぶ際は確認を忘れてはいけません。
この記事ではスマホの周波数帯(バンド)とはどのようなものかをご紹介します。
キャリア別の周波数帯一覧とプラチナバンドについてもまとめていますので、ぜひ参考にしてください。
目次
スマホ周波数帯(バンド)とは

スマホ周波数帯(バンド)とは、スマートフォンと基地局が通信する際に使用される電波の範囲のことです。
国やキャリアによって周波数帯は異なり、通信の安定性や繋がりやすさに関係します。
日本国内で利用されているのは、Band1(2.1GHz)やBand3(1.8GHz)が一般的です。
また、700MHzや800MHzといった周波数帯は、建物の中や山間部など電波が届きにくい場所でも安定した通信を提供しています。
プラチナバンドとは
プラチナバンドは、とくに繋がりやすさが重視される700MHzから900MHzの周波数帯を指します。
プラチナバンドは、壁や建物の影響を受けにくく、障害物の多い都市部や山間部、地下でも繋がりやすいのが特徴です。
日本の主要キャリアでプラチナバンドに該当するのは、以下の3つです。
● SoftBank:900MHz帯
● docomo:800MHz帯
● au:800MHz帯
これらの周波数帯は、とくに音声通話や低速通信で活躍し、スマホユーザーにとって欠かせません。
ただしプラチナバンドを利用するには、対応する端末が必要となるため、事前の確認を忘れないようにしましょう。
周波数帯一覧

スマートフォンで使用される主な周波数帯は、6つに分類されます。
ここでは各周波数帯の特徴を、表にまとめました。
周波数帯 | 特徴 |
Band1(2.1GHz帯) | ・高速通信に対応 ・主に都市部で利用される |
Band3(1.8GHz帯) | ・高速通信に対応 ・利用エリアの幅広さが特徴 |
Band8(900MHz帯) | ・SoftBankのプラチナバンドに該当 ・安定した通信を提供 |
Band11(1.5GHz帯) | ・一部の地域で利用されることが多い ・中速通信帯 |
Band19(800MHz帯) | ・山間部や地方で安定しやすい ・docomoやauのプラチナバンド |
Band28(700MHz帯) | ・全国的なエリア拡大を目指して整備されるバンド |
なお、使用されるバンドはキャリアや地域によって異なります。
そのため、自分が主に利用する地域ではどのバンドに該当するのか、契約前に必ず確認しておきましょう。
とくに海外で購入したスマートフォンを日本で使用する場合、周波数帯の互換性を確認しなければ、通信できない可能性もあります。
繋がりやすさと基地局の数の関係

スマホの繋がりやすさは、使用する周波数帯と基地局の数に大きく依存します。
2.1GHzや3.5GHzは高速通信に対応していますが、電波が届く範囲が狭いです。
そのため、基地局の密度が重要になるでしょう。
一方、低周波数帯は広い範囲に電波を届けられます。
そのため、基地局の数が少なくても安定した通信を供給可能です。
都市部では高周波数帯の基地局が密集しているため、高速通信が実現されています。
しかし、都市部から離れている場所では基地局の設置コストが高いため、低周波数帯が活用されています。
このように、基地局と周波数帯のバランスが通信環境の快適さを左右していると言えるでしょう。
キャリアと格安SIMの周波数帯で変わる繋がりやすさ

キャリアと格安SIMは、使用している周波数で繋がりやすさが変動します。
● キャリア
● 格安SIM
それぞれの利用できる周波数帯や回線について、詳しく見ていきましょう。
キャリア
docomo、au、SoftBankといった大手キャリアは、独自の周波数帯を持っています。
独自の周波数帯でサービスを提供しているため、広範囲をカバーしているのが強みです。
中でもプラチナバンドを活用すれば、建物内や山間部などで安定した通信を利用できるでしょう。
なお、大手キャリアは基地局の数が多く、場所に関係なく安定した通信を利用できます。
ただし、格安SIMに比べて料金が高めとなっており、コストを重視する人には向きません。
料金よりも繋がりやすさや速度を求めるなら、キャリア回線の利用を検討してみましょう。
格安SIM
格安SIMは、大手キャリアの回線を借りてサービスを提供しているのが特徴です。
そのため、基本的に利用できる周波数帯はキャリアと同じですが、混雑時には通信速度が低下することもあります。
格安SIMはコストパフォーマンスに優れており、料金を抑えたい方に適しています。
ただし、利用する端末が特定の周波数帯に対応していない場合、通信が不安定になる恐れもあります。
都市部から離れた場所での利用を考えている場合は、利用可能な周波数帯を事前に確認してから契約を進めましょう。
回線を選ぶ際に周波数に注意すべき理由

回線を選ぶ際に周波数に注意すべき理由として、以下の2つを見ていきましょう。
● キャリアによって繋がりやすいエリアが違う
● 契約してから繋がらないことに気づく場合がある
それぞれの内容について、詳しく解説します。
キャリアによって繋がりやすいエリアが違う
スマートフォンの回線は、キャリアによって繋がりやすいエリアが異なります。
これは、キャリアごとに周波数帯の割り当てや基地局の設置状況が異なることが関係しているようです。
たとえば都市部では高周波数帯が使われているため、高速通信を利用できます。
対して地方は低周波数帯が主になるため、安定性が高いのが特徴です。
どの周波数帯が利用できるかは、各社が提供しているエリアマップを確認しましょう。
自分が利用するエリアの周波数帯を把握しておけば、トラブルが発生するリスクも軽減できます。
契約してから繋がらないことに気づく場合がある
スマホの周波数帯やエリアカバー率を確認せずに契約すると、使用している際に繋がりにくさを感じることがあります。
地方や山間部だとより顕著に繋がりにくさを感じることがあり、契約後に気づくケースも珍しくありません。
契約後に後悔しないためには、スマホの対応状況や利用可能エリアを確認しておきましょう。
格安SIMの場合は端末との相性が通信品質に影響することもあるため、事前に仕様を調べておくのもおすすめです。
まとめ

スマホの周波数帯は、通信速度や安定性に大きな影響を与える重要な要素です。
キャリアごとの周波数の違いや、プラチナバンドの内容を理解することで、より快適な通信環境を整えられます。
格安SIMを利用する場合は、対応端末や利用エリアの周波数帯を事前に確認しましょう。
地方や山間部など、通信が届きにくい場所では、プラチナバンドを利用できるかが重要になります。
何も確認せずに契約を進めると、自分が不便さを感じるだけになってしまうかもしれません。
この記事で紹介した内容を参考にして、ぜひ最適な選択が取れるように心がけてください。